久保川 智(SATORU KUBOKAWA)
西鉄観光バス株式会社
営業部 営業課
入社してから約20年間、貸切バスの営業を担当。福岡をはじめ、東京や大阪の支店にも赴任し、修学旅行などの団体旅行を取り扱う旅行会社へのセールスを主に行なってきた。
全国初、小学生の社会科見学を"オンライン"で実施
新型コロナウイルスの影響により、福岡市内の小学校では「社会科見学」が中止となりました。例年、団体旅行を受注していた西鉄観光バス㈱では「社会科見学に行けない子どもたちのために何かできないか?」という想いで、"オンライン"での社会科見学を企画。今回は、その企画の発起人である同社の担当者に、企画の背景や実施までのエピソードを聞きました。
もくじ
◆ オンライン社会科見学 ツアー造成秘話
― きっかけは「湯呑み」、休業中のひらめき
― 手探りでのオンラインツアー造成
― いざ出発!子どもたちの反応は・・・
◆お申込み・ツアー詳細はこちら
きっかけは「湯呑み」、休業中のひらめき
―新型コロナウイルスによる、観光バスへの影響はいかがでしたか?
新型コロナウイルスの流行で、旅行事業や観光事業は激しく落ち込みましたね。観光バスも例外ではなく、団体旅行やツアーはすべてキャンセルまたは延期となり、昨年と比較すると需要は激減。運転手やバスガイドは休業せざるを得ない状況となりました。
私が赴任先の大阪から福岡に戻ってきたのが今年の4月でしたが、戻ってきて早々、勤務は週に1回であとは「休業」という状況でした。
―休業中はどのように過ごされていたのでしょうか?
仕方がないので、休業中は家で断捨離をしていました。単身赴任で4年間家を空けていたので、家族の荷物を片づけたりしていました(苦笑)。
ただ、家の片づけをしながらも、「バスを動かさずともできることはないか?」「流行りのオンラインミーティングツールなど、この時代ならではの"バーチャル"な何かを使ってできることはないか?」というのは常に考えていましたね。
―「オンライン社会科見学」を思いついたきっかけを教えてください
家の片づけをしている時に、娘が絵付けをした「湯呑み」がたまたま出てきたんです。学校から帰った娘に話を聞くと、社会科見学で小石原へ行ったときに絵付け体験をしたと。それを聞いた時に、福岡市内の小学校では社会科見学が中止となっていることを思い出し、「オンラインでも何か”モノ”が残ることで、思い出に残る社会科見学ができるかもしれない!」とひらめきました。